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Redmine 6.1.0をWindowsにインストール


2025.10.24 Redmine 6.1.0をWindows Serverにインストールする (その1)


みなさんはBitnami Redmineってご存知でしょうか。かつてBitnamiは、各種アプリケーションをスタックとしてリリースしていました。Redmineもその一つで、Webサーバ、Redmine、Rubyの基盤、MySQLなどがひとつのパッケージになっていて、インストーラがついていたので本当にひとつのパッケージソフトのように扱うことが可能でした。とりわけWindows環境ではGUIを備えたインストーラはありがたく、簡単にインストールから初期セットアップまでできた。そして細かいバージョンにも追随し、Redmine本体への追随も割に早かったために人気が高く多くのユーザを獲得した・・

⚫️しかし、それは続かなかった

Bitnamiは決断しました。「もうスタックやめる」と。それで2022年秋ごろのRedmine5.0系でスタック提供が終了となり、現在は過去版もサイトから消えています。そのため、便利なインストーラがなくなってしまい、マニュアルで構築するほかなくなりました。Redmine公式サイトには標準の構築手順が記載されていますが、基盤で使用しているwebサーバやRuby、データベース自体の構築には触れられておらず各々のコンポーネントについての知識が必要になったのです。

⚫️ではRedmine6サーバをWindows上に立ててみよう

弊社でもお客様から「Redmine6のサーバをWindowsで建てたい」とお話があり、6で建ててみることにしました。せっかくなので、他のコンポーネントもできるだけ新しいものを使いたい。ということで、次のようなサーバをインストール・セットアップしてみることにしました。

Redmine: ちょうど6.1.0がでたので6.1.0で
フロントのWebサーバ: Apache: 2.24系で(Subversionと併用のお客様なのでBlueOptima(旧WANdisco/Cirata)製SubversionのApacheを使用することに)
Ruby: 推奨バージョンでは一番新しい3.4系で
データベース: 迷ったんですがBitnamiがMySQLだったこともあり、移行等も考慮してMySQL 8.4-LTS系を。
OS: Windows Server 2025
その他: Bitnami Redmineでは、Rubyのミドルウェア兼WebサーバであるThinサーバが2インスタンス立ち上がって、Apacheでロードバランシングする構成でした。最近ではpumaが主流のようですが本稿ではBitinamiの構成を踏襲し、Thinサーバ、2インスタンスを立ち上げ、Apacheでロードバランスする構成でセットアップしてみました。

⚫️次から内容に入っていきます

各コンポーネントのダウンロードからインストールまで包含してApacheとの接続まで書こうと思っていますが、分量が多いので数回に分けて書くことになります。それだけBitnamiがイロイロやってくれていた、ということでもありますね。次回は、モジュールのダウンロードについて

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